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インビザラインの治療期間について

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歯の矯正には時間がかかるイメージがあるのではないでしょうか。治療期間中も目立たずに済むと人気のインビザラインですが、平均的な治療期間が気になる方もいるでしょう。

本コラムでは、インビザラインの治療期間について解説します。治療期間が延びる原因についてもご紹介するのでぜひ参考にしてください。

インビザラインの治療期間について

インビザラインとは、透明なマウスピースを歯に装着して少しずつ歯の位置を移動させ、噛み合わせを矯正することによって理想的な歯並びを実現する治療方法です。インビザラインの治療期間は、動かす歯の数や歯を移動させる距離によって異なります。

インビザラインの平均的な治療期間は、数ヶ月〜3年程度です。部分的な矯正と全体的な矯正とでは治療にかかる時間が異なり、部分矯正は短期間で治療が終了するケースが多く、全体矯正は治療に1年以上かかるのが一般的です。

治療期間の目安

インビザラインの部分矯正、全体矯正の治療期間の目安をみていきましょう。部分矯正は、軽度の出っ歯やすきっ歯を治す際などに効果的な治療方法です。例えば、前歯だけを矯正したい場合は部分矯正を行います。部分矯正の治療期間は数ヶ月〜1年程となり、短い場合で2ヶ月程度、長くても1年程度で治療が完了するケースが多いのが特徴です。

一方、全体矯正は前歯から奥歯までの全ての歯を矯正する際に行われる治療方法です。重度の出っ歯や、上下の歯並びを全体的に矯正したい場合は全体矯正が必要です。全体矯正の治療期間は1年〜3年程度となり、抜歯を含む治療の場合は治療期間が長くなる傾向があります。

治療期間が延びる原因5選

インビザラインで使用する、1枚のマウスピースによって動かせる歯の距離は、0.2〜0.25mm程度です。歯を動かす距離が長いほど、治療には時間がかかります。また、さまざまな要因が重なり、治療期間が延びる可能性があります。

インビザライン中に治療期間が延びる主な原因は以下の5つです。

・マウスピースの装着時間が足りなかった
・マウスピースを紛失した
・虫歯や歯周病になった
・抜歯をした
・噛み合わせが悪くなった

インビザライン治療では、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があります。装着時間が足りないと、その分だけ治療期間が延びてしまいます。また、マウスピースを紛失すると、治療期間が大幅に延びる可能性があるだけでなく、作り直しにも時間がかかるため注意しましょう。

さらに、インビザライン治療中に虫歯や歯周病になると、歯の治療が完了するまでマウスピースを使用できなくなり治療期間が延びてしまいます。

インビザラインの治療期間について

ゴムかけすることの必要性

ゴムかけとは、インビザライン治療中に行う補助的な矯正方法です。使用するゴムは歯科用で、顎間ゴムやエラスティックゴムと呼ばれています。ゴムかけは噛み合わせを調整する際に必要なため、インビザライン治療中にはよく使用される手法です。

ゴムかけを行う際は、歯の表面にボタンと呼ばれる突起した装置を取り付け、ゴムを引っ掛けて使用します。基本的にマウスピースを装着している際はゴムもかけた状態です。また、ゴムは使用中に伸びるため、1日1回以上交換する必要があります。

ゴムかけが必要なケースとは?

インビザライン治療では、必ずゴムかけが必要になるわけではありません。また、ゴムかけが必要になるタイミングも人それぞれです。

治療を始めてすぐにゴムを使い始めるケースと、歯並びが整ってから使い始めるケースがありますが、一般的にはある程度歯並びが整ってからの使用となります。治療期間の中盤から後半にかけて行われるのが特徴で、噛み合わせを整え、より美しい仕上がりを目指すために使われます。

ゴムの種類と効果

顎間ゴムは主に以下の4種類があり、それぞれ用途や効果が異なります。

・Ⅱ級ゴム
・Ⅲ級ゴム
・垂直ゴム
・交叉ゴム

Ⅱ級ゴムは出っ歯の改善、Ⅲ級ゴムは受け口を改善したい場合に使用します。上の歯と下の奥歯にゴムをかけ、出っ張った部分を矯正するのです。

上下の前歯が大きく開いている開咬(かいこう)の場合は垂直ゴムを使用し、上下の歯に垂直にゴムをかけて矯正します。また、交叉ゴムは上下の噛み合わせが左右にずれている交叉咬合(こうさこうごう)で使用します。

インビザラインの治療期間について

インビザラインで噛み合わせを正す

噛み合わせは、インビザラインの治療期間に影響する要素の一つです。噛み合わせの調整で大きく歯を動かす必要があるケースでは、治療期間が延びることもあります。

また、噛み合わせはインビザライン治療中にも変化することがあります。特に奥歯の噛み合わせの変化には注意が必要です。以下では、事例を交え解説します。

奥歯の噛み合わせが悪くなるケース

インビザラインの治療中に噛み合わせが悪くなるケースは少なくありません。噛み合わせが悪くなる原因の一つは、マウスピースを正しく装着しなかったケースです。頻繁に取り外すなどにより十分な装着時間が確保できないと、歯が計画通りに移動しない、あるいは別の歯が予期しない方向に動いてしまうことがあります。このような状況は、噛み合わせを悪化させる要因となります。また、上下の歯の中心を合わせる過程で、一時的に奥歯の噛み合わせが悪くなることもあります。

マウスピースは上下に装着すると1mm程度の厚みがあり、噛みしめなどによって奥歯が沈み込んでしまうことがあります。歯を噛みしめる癖は、奥歯の噛み合わせに影響する可能性があるため注意しましょう。

噛み合わせを正す方法

噛み合わせが悪くなった場合は、マウスピースの調整や、マウスピースの使用方法を見直す必要があります。また、上記でご紹介した通り、ゴムかけでも噛み合わせの矯正が可能です。さらに、部分的にワイヤー矯正を行って噛み合わせを正すケースもあります。ワイヤー矯正は、インビザラインで対応しきれない部分の矯正に向いています。例えば、奥歯が沈み込んでしまうと、インビザラインでは対応が難しいのですが、ワイヤー矯正であれば対応可能です。

インビザラインの治療期間について

インビザラインは装着時間を守ること

インビザライン治療を計画的に行い、治療期間を延ばさないようにするために、最も大切なのが「マウスピースの装着時間を守る」ことです。また、ゴムかけが必要な方は、マウスピースと同じように装着時間をしっかり守りましょう。インビザライン治療では、マウスピースの装着時間不足により、噛み合わせが悪くなることがあります。噛み合わせが悪くなると、ゴムかけやワイヤー治療などを補助的に行う必要があるため、治療期間だけでなく費用がかかってしまう点にも注意しましょう。

セルフケアを怠らないようにしよう

インビザライン治療では、セルフケアが重要です。毎日マウスピースを取り外したり、装着したりする作業は自分で意識的に行わなければなりません。装着時間を守らなかったり、順番通りにマウスピースを装着しなかったりすると、歯が動くまでに時間がかかり、治療期間が延びてしまいます。

また、マウスピースのケアや歯磨きなどのセルフケアも怠らないようにしましょう。虫歯や歯周病などのトラブルが起きると、歯や歯茎の治療を優先させなければならないため、インビザライン治療が後回しになってしまいます。

まずは治療経験が豊富な歯科医院に相談しよう

インビザラインの治療期間は、歯の状態や治療内容によって数ヶ月〜3年程度です。費用が心配な方、長期間の治療に向き合えるか不安な方もいるのではないでしょうか。インビザライン治療に不安があり治療に踏み出せない場合は、インビザラインの治療実績が豊富な歯科医院に相談しましょう。インビザラインは比較的新しい治療方法のため、実績が少ない歯科医院では、治療期間が延びたり期待した効果が得られなかったりする場合があります。正しい知識や技術を持った歯科医師に相談し、美しい歯並びを目指しましょう。

Q&A

Q1:インビザラインの治療期間はどのくらいですか?
A1:平均的な治療期間は数ヶ月〜3年程度です。治療期間は、動かす歯の数や歯を動かす距離によって異なります。また、部分矯正と全体矯正では、治療期間に大きな差があります。

Q2:他の矯正方法と比べて、インビザラインの治療期間は短いのでしょうか?
A2:インビザラインは、部分的な矯正や軽度の不正咬合に対しては非常に効果的で、治療期間が従来のワイヤー矯正よりも短いことが多いです。しかし、複雑なケースや重度の不正咬合に対しては、従来のワイヤー矯正や他の矯正方法と同じ、あるいはそれ以上の時間が必要となることもあります。

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