インビザラインにまつわるお金について
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透明で目立ちにくいマウスピースを使用し歯を矯正するインビザラインは、多くの人に選ばれる矯正治療の一つです。しかし、一体どれくらいの費用がかかるのか、気になる方も少なくないでしょう。実際、歯科医院によっては治療費に大きな差が出ることもあります。
本コラムでは、インビザラインの具体的な費用の内訳から、医療費控除の利用方法まで、より賢くより安心に治療が進められるよう、詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
インビザラインの相場はいくらなの?
インビザラインの費用相場は30〜100万円程度と幅広くなっています。この費用のばらつきは、矯正する範囲や歯の状態、さらには選ぶ歯科医院によっても異なります。例えば、治療期間が長く、必要なマウスピース数が多い場合は、費用が高くなるのが一般的です。
インビザラインでは、透明のマウスピースを1日20時間以上装着することで、徐々に歯の位置を調整します。
以下は、インビザラインで治療を行う際にかかる費用について説明します。
インビザラインでかかる費用の内訳
インビザラインの相場として一般的に紹介されるのは、あくまで「全体の費用」です。実際には複数の費用が組み合わさるため、歯科医院によって費用が異なります。以下の項目は、多くの矯正治療を行う歯科医院で設定されているものです。
・カウンセリング料
・検査料
・マウスピースの作成費用
・調整料
・保定装置(リテーナー)の費用
・メンテナンス料
インビザライン治療では、まず始めにカウンセリングや検査を行い、矯正の方針や治療期間などが決まります。歯科医院によっては無料でカウンセリングを行っている場合もありますが、1万円程度の費用がかかるケースもあります。また、治療開始前には、歯並びや口の中の状態を精密に調べる必要があることから、検査費用として1~5万円程度かかります。
そして、インビザラインにかかる費用の大部分はマウスピースの作成費用となっており、30〜100万円程度かかります。治療中は、数か月に一度のペースでマウスピースの調整を行うため、その調整料も必要となります。
インビザライン治療後は歯並びを保つ装置「リテーナー」を使用します。リテーナーの費用は数万円となります。さらに、定期的な歯並びのチェックのためのメンテナンスが必要となり、これに料金が発生する場合があります。
それぞれの治療費を事前にまとめて払う「治療費定額制」を導入している歯科医院もあるので、治療費の支払い内訳はしっかりと確認するようにしましょう。
全体矯正と部分矯正の費用の違い
インビザライン治療は、矯正する範囲によって「全体矯正」と「部分矯正」の2つに分かれます。全体矯正にかかる費用の相場は70〜100万円、部分矯正の場合は30〜50万円ほどとなるのが一般的です。全体矯正は、口腔全体の嚙み合わせを改善する矯正治療で、前歯から奥歯まで全ての歯が対象となり、治療完了までに1〜2年程度かかります。
一方の部分矯正は、奥歯を除く一部の歯の矯正に用いられる治療方法で、治療期間は半年〜1年程度です。
前歯だけに適用した際の費用について
目で見える範囲の歯を矯正したい方は多く、前歯のみを治療するケースは多々あります。骨格的な問題がなく、奥歯の矯正や全体的な嚙み合わせ調整の必要がなければ、前歯のみの部分矯正が可能です。矯正にかかる費用を抑えつつ歯並びをよくしたい方は、インビザラインで前歯のみの矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
前歯の矯正にかかる費用
前歯の矯正は30〜50万円程度と、全体矯正の半分程度の費用で済みます。軽度のすきっ歯や歯のがたつきを矯正する場合は、2か月程度で治療が完了することもあります。前歯のみの矯正は治療期間も短いため取り組みやすく、人気がある治療方法です。
また、前歯の矯正からスタートして、費用や治療期間を参考に全体矯正を追加で行うケースもあります。歯の矯正にはどうしても時間と費用がかかるため、前歯のみのインビザライン治療を試したのち、その後の治療方針を決めるのもよい方法です。
前歯のみの矯正が向いている方・向いていない方
前歯のみの矯正は、向いている方と向いていない方がいます。歯の状態によっては、部分矯正では治療しきれないケースがあり、全体矯正が必要になることもあります。前歯のみの矯正が向いているのは、歯並びの乱れが軽い方です。例えば、軽度の出っ歯やすきっ歯などの場合は、前歯のみの矯正で問題なく治療できます。しかし、奥歯の噛み合わせに問題があったり、重度の出っ歯などで歯並びが大幅に乱れていたりする方は、前歯のみの矯正では対応できない場合があります。
インビザラインを作り直すといくらかかる?
インビザライン治療中は、マウスピースを作り直すことがあります。治療過程でマウスピースを作り直す場合や、不注意による破損やトラブルでマウスピースの交換が必要になる場合があり、作り直しは珍しいことではありません。インビザラインの作り直しにかかる費用は歯科医院によって異なり、無料でできる場合と料金が発生する場合に分かれます。以下では、費用やどんなケースで作り直しが必要になるかを解説します。
追加費用なしで作り直せることもある
無料でマウスピースを作り直せる歯科医院は、作り直すための費用がすでに料金の中に組み込まれています。ほとんどの歯科医院では、追加費用なしでマウスピースの作り直しが可能です。しかしマウスピースの種類(インビザラインフルやライトなど)によっては、作成枚数に制限がある可能性があり、破損した場合には追加費用となるのです。作り直し費用が料金に含まれている歯科医院では、どの程度まで追加費用がかからないか確認しておくと安心です。
作り直しが必要になるケースとは?
マウスピースが作り直しになるケースは主に以下の3つです。
・マウスピースを紛失した
・歯の動きや噛み合わせの調整が必要になった
・マウスピースの装着時間を守らなかった
マウスピースを紛失してしまうケースは少なくありません。マウスピースは透明なため目立ちにくく、どこに置いたかわからなくなることがあります。飲食時にはマウスピースを外しますが、外食した際に店に置き忘れ、なくしてしまうといったケースもあるため自己管理が大切です。また、治療中に歯が計画通りに動かなかったり、噛み合わせが悪くなったりした場合は、マウスピースの調整が必要となるため、作り直すことがあります。
よくあるケースですが、計画通りに治療が進まない原因の一つとしてよくあるのが「マウスピースの装着時間を守らなかった」ことが挙げられます。マウスピースの装着時間が少ないと計画通りに歯が動かず、マウスピースの再調整が必要となります。
インビザラインに医療費控除は適用できる?
インビザライン治療は多くの場合、保険適用外となる自費治療です。そのため、治療費が高額になることが一般的です。しかし、この治療費は一定の条件下で医療費控除の対象となる可能性があります。
※医療費控除とは、1年間に10万円以上の医療費がかかった場合、税金の還付を受けられる制度です
インビザライン治療にかかる費用が10万円を超える場合、他の医療費と合計して医療費控除の条件を満たす可能性があります。以下では、インビザラインの医療費控除について解説します。
医療費控除の対象になる費用
インビザライン治療が医療費控除の対象となるのは、歯科医師が噛み合わせや歯並びの治療を必要と判断した場合です。純粋に「見た目をよくしたい」という審美目的だけでの治療は、控除の適用を受けることができません。以下は、医療費控除の対象となる主な費用です。
・インビザライン治療の全費用
・処方された医薬品、または市販薬の費用
・通院時の公共機関の交通費
治療が医療費控除の対象となる場合、関連する市販薬や通院の際の交通費にかかる領収書やレシートの提出が求められます。インビザライン治療に関わる領収書などは、なくさないように保管しておきましょう。
インビザラインの費用は人それぞれ!まずは歯科医院に相談しよう
矯正治療を提供する歯科医院は、独自の料金設定や提供サービスがあるため、治療費にばらつきがあります。実際の費用や治療内容を正確に知るためには、直接歯科医院にご相談ください。特に初めての矯正治療を受ける方は、不明点や疑問点をしっかりと解消するため、カウンセリングを通じて信頼できる歯科医院を探しましょう。
当院は、矯正治療のエキスパートが複数名在籍しており、院内でセカンドオピニオン・サードオピニオンを実施しています。インビザラインをどこで受けようかお悩みの方は、名古屋イースト歯科・矯正歯科に一度ご相談ください。
Q&A
Q1:インビザラインの費用を安くする方法はありますか?
A1:部分矯正で費用を抑えたりする方法があります。また、デンタルローンを利用すると、分割払いで毎月の支払い金額を抑えることもできます。
Q2:インビザラインとワイヤー矯正はどちらが安いですか?
A2:ワイヤー矯正の費用相場は60〜100万円程度です。ワイヤー矯正もインビザラインと同様に、歯の状態によって治療費が変動します。