インビザラインで歯並びの悩みを解決
インビザラインとは、透明なマウスピースを歯に装着し、徐々に歯並びを整える矯正方法です。
インビザラインはさまざまな種類の不正咬合を治療できる矯正方法ですが、歯並びによってはインビザラインだけでの治療が難しい場合があります。
本コラムでは、インビザラインで治療できる症例や治療期間の目安、症例ごとに適した矯正方法を解説します。
ご自身に合った矯正方法で歯並びの悩みを解決するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
不正咬合の種類について
インビザラインは複数の不正咬合に対応できる矯正方法です。
この章では、インビザラインで治療できる不正咬合の種類と、インビザラインだけでは治療が難しい症例を解説します。
インビザラインで治療できる不正咬合
インビザラインによって治療できる不正咬合の種類は以下の通りです。
・叢生（乱ぐい歯）
・交叉咬合
・下顎前突（受け口）
・空隙歯列（すきっ歯）
・過蓋咬合
・開咬
叢生（乱ぐい歯）とは、歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なっている状態です。
交叉咬合は、口を閉じた際に上の歯が下の歯の内側に入っている状態を指します。このようながたついた歯並びは、インビザラインの適応症例です。
また、前歯の噛み合わせが深い過蓋咬合や、下の歯が上の歯よりも出る下顎前突（受け口）にも対応できます。
さらに、口を閉じても前歯が噛み合わない開咬のような噛み合わせの治療も可能です。
ただし、症例の程度によっては、インビザラインだけでは治療が難しいケースもあります。
詳しくは次の項目で見ていきましょう。
インビザラインだけでは治療が難しい症例
以下はインビザラインだけでの治療が難しい症例です。
・重度の出っ歯や受け口
・骨格異常による重度の不正咬合
・抜歯の数が多い
・インプラントが多い
インビザラインは、歯に弱い力を加えて歯列を整える矯正方法であり、軽度の不正咬合の治療に適しています。しかし、歯並びや噛み合わせの乱れが重度の症例や、骨格の問題による不正咬合の治療には不向きです。
また、抜歯の本数が多い場合は歯を動かす距離が長く、インビザラインだけでは治療に時間がかかります。さらに、インプラント部分は移動することができないため、埋入本数の多い方はインビザライン治療が難しいケースがあります。
インビザラインの治療期間
インビザラインの治療期間は数か月〜3年程度です。
部分矯正と全体矯正で治療期間が異なり、矯正治療後には保定期間も必要です。この章では、矯正の種類ごとの治療期間と保定期間について解説します。
部分矯正の治療期間
部分矯正は、前歯以外の矯正が不要で、出っ歯やすきっ歯のみを治したい場合など、前歯の気になる部分のみを矯正する際に適した治療方法です。
部分矯正の治療期間は数か月〜1年程度です。ごく軽度の症例であれば、2か月程度で治療が完了するケースもあります。全体矯正より治療期間が短く、費用も少ない点がメリットです。
ただし、部分矯正は前歯のみを矯正する治療のため、前歯以外の歯を動かさなければならない症例には不向きです。前歯を動かすスペースがない場合は、全体矯正が必要になるケースもあります。
全体矯正の治療期間
全体矯正は、前歯から奥歯までのすべての歯を矯正する際に適した治療方法です。
例えば、重度の出っ歯で噛み合わせに問題がある、あるいは抜歯を必要とする症例や、上下の歯並びを全体的に矯正する必要のある症例では、全体矯正により治療を行います。
全体矯正の治療期間は1年〜3年程度が一般的です。インビザラインは緩やかに歯を動かす矯正方法のため、歯並びや噛み合わせの乱れが重度の症例は治療に時間がかかります。
特に抜歯の必要がある症例では、歯の移動距離が長くなり、治療が長期化する場合もあります。
全体矯正と部分矯正のどちらが適しているかは、歯並びの状態を診察したうえで判断する必要があるため、歯科医師に相談しましょう。
治療後の保定期間
インビザラインによる矯正治療が終わっても、治療完了ではありません。矯正治療後は保定が必要です。保定期間とは、矯正した歯並びが元に戻るのを防ぐために、歯を固定する期間です。
矯正したばかりの歯は、歯並びが元に戻る「後戻り」の発生リスクが高いため、安定するまでは保定しておく必要があります。
歯科医師の判断によって保定期間は異なりますが、矯正治療と同程度の期間が必要になるケースがあります。
保定期間を含むのインビザライン治療の全体的な流れは、以下のコラムをご参考ください。
「インビザライン治療の進め方や流れについて」
症例の程度による矯正方法の違い
症例によって、インビザライン治療の向き不向きは異なります。
歯並びや噛み合わせの程度によっては、ほかの矯正方法が適している場合もあります。
この章では、症例の程度ごとに適した矯正方法を紹介します。
インビザラインで治療できる症例
インビザラインは、症例に合わせて以下の4つのパッケージが用意されています。
・コンプリヘンシブ：重度の症例
・モデレート：中度の症例
・ライト：軽度の症例
・エクスプレス：ごく軽度の症例
パッケージによって、治療の進行に合わせて交換するマウスピースの枚数が異なります。
歯並びや噛み合わせの乱れが軽度の場合は少ない枚数で治療でき、重度の場合は枚数が増えます。
例えば、重度の症例に対応できる「コンプリヘンシブ」はマウスピースの枚数が無制限で、理想の歯並びになるまで治療できます。
しかし、難しい症例の場合は治療費が高くなったり、治療期間が長引いたりするため、症例に合わせて他の矯正方法を含む治療を検討する必要があります。
インビザラインだけでは治療が難しい症例
歯を大きく移動させる必要がある症例は、インビザライン以外の矯正方法が適している場合があります。
例えば、ワイヤー矯正はインビザラインよりも矯正する力が強いため、治療できる症例の範囲が広い点が特徴です。インビザラインだけでは治療が難しかったり、治療が長期化したりする恐れがある場合は、ワイヤー矯正と併用して治療する方法もあります。
また、ワイヤー矯正である程度まで歯並びを矯正し、マウスピースで対応できる状態になってからインビザライン治療を始める方法もあるため、ご自身に最適な矯正方法については歯科医師にご相談ください。
歯並びでお悩みなら当院にお任せください
当院はインビザラインの治療実績が豊富です。矯正治療を検討中の方はぜひ当院にお任せください。当院の特徴を紹介します。
3人の担当医によるチーム医療でお悩みを解決
当院の大きな特徴は、1人の患者さまに対して3人の担当医が診察するチーム医療体制です。院内でサードオピニオンまで対応可能となっています。
矯正治療では、1つのミスで歯を失ったり、矯正治療前よりも見た目が悪くなったりする恐れがあります。そのため、患者さまにとっては、専門的な知識と技術を持つ歯科医師によるチーム医療体制で、最適な治療を受けられる環境選びが重要といえます。
インビザラインの治療実績が豊富
当院は、矯正歯科として4,000症例以上の実績を有し、なかでもインビザライン治療は1,500名以上の患者さまに提供してまいりました。これまでの治療実績を活かし、幅広いタイプの症例への対応が可能です。
また、当院にはインビザライン・ジャパン社認定の「ブラックダイアモンド・プロバイダー」が在籍しています。「ブラックダイアモンド・プロバイダー」とは、年間で401件以上の治療を提供した歯科医師に与えられる称号で、より確実なインビザライン治療を提供できる証明でもあります。
インビザライン治療を受けるか迷っている方は、ぜひ当院のカウンセリングへお越しください。当院では無料でカウンセリングを実施しています。歯並びのお悩みやインビザライン治療への不安についてご相談ください。
Q1：インビザラインのメリットは？
A1：インビザライン治療は取り外し可能なマウスピースを使用するため、食事やセルフケアが普段通りにできる点がメリットです。また、透明なマウスピースはワイヤー矯正に比べて目立ちにくいため、審美的にも優れているといえるでしょう。
Q2：インビザラインのデメリットは？
A2：マウスピースの装着や管理を徹底しなかったり、経験が少ない歯科医師が治療したりすると失敗するリスクがあります。そのため、当院ではリスクを軽減するために専門の歯科医師によるチーム医療体制を重視しています。