インビザラインは一日のうち何時間つけている必要がある？

インビザラインは、歯にマウスピースを装着して行なう矯正治療です。透明で目立ちにくいことが、人気がある理由のひとつです。また、自分自身で着脱が可能なこともポイントです。矯正器具が目立つという矯正治療のマイナスイメージが感じられない点が魅力ですが、一点守らなくてはならない決まりがあります。それは、装着時間をしっかりと守らなければ悪影響が出てしまうことです。

マウスピースは毎日長時間装着しなければなりません。基本的には、食事や歯磨きの時以外ずっと装着しておくものとなります。1日22時間以上、最低でも20時間の装着が理想的です。もし日々の装着時間が守れないと、治療計画が狂ってしまいます。その結果、噛み合わせが悪くなってしまったり、せっかく歯が動いてきたのに元の位置に歯が戻る「後戻り」と呼ばれる現象が起きたりします。

ライフスタイルや性格的につけ忘れが多い場合は、インビザライン治療を断念しワイヤー矯正のような治療方法を検討する必要が出てきます。ワイヤー矯正であれば、ご自身での着脱ができないため付け忘れの心配はありません。

マウスピース矯正を行なう場合は、1日20時間以上継続して装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに変えていきます。これを繰り返すことで歯を理想的な位置に動かしていくのです。付け忘れた時は気づき次第すぐに装着するようにしましょう。

1日つけ忘れたくらいであればさほど心配する必要はありません。ですが、一週間に何回も付け忘れた時には、マウスピースの交換時期を延ばすなどの処置をしたほうがよい場合があります。心配なことがあれば、遠慮せずに歯科医に相談してみましょう。矯正治療がうまくいくよう、治療計画の立て直しや調整を行います。

マウスピースの付け忘れを防ぐためには、食事や歯磨きの時間を毎日同じタイミングにするほか、スマホのリマインダーやアプリによる管理などを意識的に行なうのがおすすめです。また、外出や旅行などでは1ステージ前後のマウスピースを持ち歩くようにし、つけ忘れがないようにしましょう。