インビザラインの成功率
インビザライン治療では計画通りに歯列が整わない場合があります。成功率は症例によって異なり、治療失敗の主な原因は、歯科医師の技術・経験不足や治療を受ける患者さまの自己管理不足です。治療を成功させるためには、歯科医院選びと自己管理の徹底が重要となります。
本コラムでは、インビザラインの成功率と治療の失敗原因を解説いたします。インビザライン治療成功のコツについて、ぜひご参考ください。
治療失敗の主な原因
アメリカ矯正歯科学会の学会誌に掲載された論文では、インビザライン治療で計画通りに歯が移動する確率は50%と発表されています。また、頬側や舌側に傾いた歯の治療は成功率が高く、捻じれて生えた歯の治療は成功率が低いとの結果も出ています。
インビザラインはすきっ歯・出っ歯・歯のがたつきなど幅広い症例を治療できますが、すべての症例に適した治療方法ではありません。治療しやすい症例と困難な症例があるため、歯科医師の正確な診断と適切な治療計画が重要です。
治療が失敗する原因は大きく分けて2つあります。
歯科医師の技術・経験不足
インビザライン治療の成功には、歯科医師の技術や経験が大きく影響します。治療経験が少ない歯科医師は正しい治療計画を立てられず、成功率が低くなる恐れがあります。失敗例としては、難症例を無理に治療する、治療中のトラブルに対処できないなどが挙げられます。
インビザライン治療の成功には、知識や技術はもちろん、さまざまな症例を理解した経験豊富な歯科医師による治療が重要です。
患者さまの自己管理不足
患者さまの自己管理不足もインビザライン治療失敗の一因となります。治療中はマウスピースを長時間装着し、定期的に次の段階のものへ交換することで歯並びを整えます。マウスピースの着脱や交換はご自身で行うため、適切な管理を心がけましょう。
インビザライン治療は、歯みがきや食事の際にマウスピースを外せるため、飲食時のストレスは少ない治療です。しかし、マウスピースを外したまま長時間過ごす、次のマウスピースへの交換時期を守らないなど、自己管理を怠ると治療が計画通りに進まない恐れがあり、結果として治療の長期化や理想的な歯並びが得られません。また、インビザライン治療中はセルフケアも欠かせません。歯みがきやマウスピースのお手入れをおろそかにすると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、治療を続行できなくなります。
治療成功のコツは?
以下では、歯科医院の選び方や自己管理が重要なポイントについて解説します。
インビザライン治療の実績・技術がある歯科医院を選ぶ
インビザライン治療が受けられる歯科医院は数多くありますが、実績豊富な歯科医師が在籍し、必要な設備が整っている歯科医院を選びましょう。
インビザライン治療を成功させるポイントの1つに治療計画があります。治療計画はコンピューターによるシミュレーションで作成しますが、シミュレーション通りに治療が進むとは限りません。そのため、歯科医師の見解を含めた計画が必要です。
また、適切な治療計画の策定には、歯の状態を正確に把握するための精密機器が必要です。歯科医師の実績やインビザライン治療に適した設備の有無については、ホームページを確認し、不明点があれば歯科医院へ直接問い合わせをしましょう。
歯科医師の指示を守り自己管理を徹底する
インビザライン治療では患者さまの自己管理が重要です。マウスピースの管理と毎日のセルフケアを徹底する必要があります。
インビザライン治療では、1日20時間以上、マウスピースの装着が必須です。普段から時間を意識し治療に取り組みましょう。また、次の段階のマウスピースへの交換は、1〜2週間ごとに行いますが、歯の動き方や歯科医師の判断により段階ごとの装着期間が異なる場合があります。
インビザライン治療は、マウスピースを装着し忘れる、交換時期を勝手に早めるなど、管理不足が原因で計画通りの治療が困難となります。歯科医師の指示を厳守しましょう。
さらに、食後は歯みがきなどの口腔ケアとともに、マウスピースを洗浄して清潔な状態を保ちましょう。
歯科医師と患者さまの信頼関係が大切
矯正治療は症例や内容によって、治療完了までに数年かかることがあります。ストレスなく治療を受けられるよう、信頼できる歯科医師や通いやすい歯科医院を選びましょう。
信頼できる歯科医院を見つける
インビザラインの治療期間の目安は2か月〜3年程度です。長期間の治療でも安心して過ごせるよう、患者さまに寄り添う姿勢だけでなく、治療の副作用や注意事項などをきちんと説明してくれる歯科医師が在籍する歯科医院であれば安心です。
一方、治療費用について曖昧な歯科医院には注意が必要です。治療を始めた後に追加費用を請求され、費用総額が事前の説明より高額になる場合があります。
当院は材料の調達コスト削減に成功しており、低価格で治療をご提供しております。
歯科医師との相性を重視する
インビザライン治療では、歯科医師とのコミュニケーションが必要不可欠です。患者さまと歯科医師の認識にずれがあると、理想通りの治療結果になりません。そのため、意思疎通や認識に問題がないかを確認し、相性のよい歯科医師から治療を受けましょう。些細な点でも相談しやすい歯科医師を選んでください。
通常、インビザラインの治療前にはカウンセリングを行います。歯科医師との相性はカウンセリングの場で見極めましょう。カウンセリングでは、治療の流れや内容、費用の内訳を確認し、納得できるまで説明を受けることが大切です。また、歯科医院の雰囲気やスタッフとの相性も同時に確認しておきましょう。
治療のご相談なら
インビザライン治療をご検討中の方はぜひ当院までご相談ください。
当院には、インビザライン治療の実績豊富な歯科医師が在籍し、サードオピニオンまで対応しております。
3人の担当医による確実な治療をご提供
当院の特徴は、サードオピニオンまで対応したチーム体制での治療です。1つの症例を3人の歯科医師が担当し、複数の視点から診察することで、1人の歯科医師の独断による不適切な治療のリスクを回避します。3人の歯科医師の多角的な視点を活かし、より確実な治療をご提供いたします。
また、当院にはインビザライン・ジャパン社認定の「ブラックダイアモンド・プロバイダー」が在籍しております。これは年間で401件以上のインビザライン治療を手がけた歯科医師に与えられる称号で、全世界共通の基準に基づいています。当院の実績と信頼性の証明であり、豊富な治療経験を活かして精度の高い治療を施します。
多様な症例の治療実績あり!まずはカウンセリングへ
当院はインビザラインを含む矯正治療において4,000症例以上の治療実績を有しております。
インビザライン治療をご検討中の方や成功率に不安を感じる方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。カウンセリングでは、治療内容や治療期間、治療中の注意点など、患者さまにご納得いただくまでご説明いたします。
また、当院は可能な限り抜歯をしない治療を心がけており、マウスピース矯正のほか、マルチブラケットによる矯正も可能です。見た目を美しくする審美治療だけでなく、歯の機能回復を目指した治療など、患者さまに寄り添った誠実な矯正治療をご提案いたします。
Q&A
Q1:インビザライン治療が失敗するとどうなりますか?
A1:インビザライン治療では、歯茎が下がることで歯が露出したり、歯並びや噛み合わせが悪化することがあります。これらは、無理のある治療計画やマウスピースの装着時間を守らなかったことにより発生します。
Q2:インビザラインで治療できない症例は?
A2:インビザラインは、重度の不正咬合や骨格的な問題を伴う歯並びには対応が難しい場合があります。また、インプラントが多い方、抜歯数が多い方もインビザラインだけでは治療しきれない可能性があるため、適切な治療方法についてまずは当院までご相談ください。