顎関節症になる理由

そもそも顎関節症がどんな症状かというと、物を噛んだ(咀嚼した)ときに顎から異音がする・動かすと顎に痛みがある、口が開けられないなどの症状が1つ以上出る場合を指します。顎から音がする・痛みがあることによって食事がしづらくなる、柔らかい食べ物しか食べられない、あるいはハンバーガーなど大きく口を開ける必要がある食べ物が口にできないなど、日常生活で不便な場面がたくさん出てくるのが顎関節症の特徴です。

口を大きく開け閉めしたときなどに「カクン」、「コキッ」という音、違和感や痛みを伴う場合が多いため、その音や痛みで顎関節症だと気づく人も多いはず。変な音がするからといって、無理に口を開け閉めして確かめる、顎を酷使するような硬いものばかりの食事を摂るなどはしないようにしましょう。違和感を覚えた場合はできるだけ早く歯医者に行き、顎の違和感の原因を確認するようにしてください。

顎関節症の原因としては、噛み合わせの異常や歯ぎしり、ストレスなどが主な原因で、他には頬杖をつく・うつ伏せに寝る・硬いものばかりを食べた・交通事故やボールが当たったなど外部からの刺激で顎関節にダメージを与えてしまった場合、あるいは姿勢の悪さ・片方の歯で噛む癖などが顎に負担をかける場合などが原因として考えられます。いくつもの原因が重なった結果、顎関節症を起こすこともあるため一概にこれが原因と断言はできません。

しかし、当てはまる経験がないかを考えてみると、自分の顎関節症が何によって引き起こされているのかという原因究明に役立つでしょう。つまり、患者さん自身のライフスタイルが原因となっているケースが多いため、自分の生活を見直すことで改善していける症状なのです。

実は上下の歯が軽く接触しているだけでも、顎の関節が圧迫されるのをご存じでしょうか?もともと噛み合わせが悪ければ、咀嚼を繰り返すうちに異常が出てくることも考えられますし、緊張やストレス、またはそれによって歯ぎしりが引き起こされていれば、顎の筋肉にずっと力が入っている状態になります。歯ぎしりの噛み締めにより顎に負担がかかることで、噛み合わせ異常を起こすなどもあるでしょう。

顎関節症自体は命に関わるというものではありませんが、不便さを感じ続けるのはストレスになり、顎関節症を悪化させる原因にもなります。歯医者で治療を行いながら原因を探し、原因を作らない生活習慣を身につける方法を学べば、症状を改善に向かわせることは可能です。

放置するとまずい結果を招く危険性も

顎関節症は虫歯と同じく、睡眠をとっても症状は改善しません。むしろ、放置すると症状が進行してしまいます。さらにそのまま放っておくと、顎が痛くて動かせない・可動範囲が狭まって口が開けられなくなる可能性もあります。ライフスタイルに関係のない事故やボールが当たったという原因以外はすべて自分の生活習慣ですので、自分で気をつけながら生活を変えていくという自己管理で治していくことになります。顎に負担をかけないようなライフスタイルを手に入れられるように、意識していくことが重要です。

当院の治し方

顎関節症の原因はさまざまですが、基本的には顎に負担をかけない、つまり上下の歯を食事以外で接触させないようにすることが重要です。当院では個人ごとに異なる顎関節症の原因となる行動を特定し、その行動をしないように指導していきます。

負担をかけない日常生活の過ごし方の指導

まずは痛みが出なくなるように、普段から上下の歯を接触させてしまっている行動を確認してやめていきます。何もしていないときに歯が接触していれば一日中顎に負担がかかっていることになりますので、いつ歯が接触しているかを患者さんに意識してもらい、それをやらないように心がけて生活を送っていただくのです。

正しい咀嚼訓練

パソコンやスマホ、あるいは筋力の低下が原因で姿勢が歪んでしまう、左右のどちらかの歯でしか咀嚼をしていないなどが顎関節症の原因となることもあります。正しく左右両方の歯を使いながら食事ができるように指導します。

矯正で正しい噛み合わせに調整

もともとの歯並びの悪さで噛み合わせが悪くなっていること、あるいは上下の歯の強さが違って歯並びを悪くした結果、噛み合わせが悪くなることもあります。矯正で正しい位置に歯を戻すことで正しい噛み合わせに調整できれば、顎関節症の原因となる要素を取り除くことが可能です。

顎の関節と筋肉のストレッチ

痛みが少なくなってきたら、狭まってしまった可動範囲をストレッチして広げていきます。事故で手足が動かなくなったときリハビリを行うように、顎の関節や筋肉もストレッチしながら可動範囲を広げて以前の状態に戻すことが必要です。痛みを伴う場合もありますが、ストレッチを行わない限り、可動範囲は狭まったままになりますので、少し我慢しながらでも改善するためにがんばりましょう。

このように本人の生活習慣を変え、歯医者でできる治療を行っていくことで、顎関節症の違和感・痛み・可動範囲の狭まりを治していくことができます。一刻も早く悩みから解き放たれ、何も気にせず食事や生活が楽しめるように、ぜひ当院へお越しいただき治療を始めましょう。