歯の健康の天敵?タバコが歯と体に与える10の影響

タバコは百害あって一利なしといわれますが、その影響が歯にまで及ぶことをご存じの方は少ないのではないでしょうか。肌など代表的なものから歯、そして体全体にも悪い影響を及ぼすタバコが「歯の天敵」とまでいわれる理由をご紹介していきます。

 

タバコが歯と体に与える10の影響

タバコの煙の中には約4,000種類ほどの化学物質が含まれ、うち約200種類が有害物質、発がん性をもった物質は約70種類もあるといわれているのはご存じでしょうか。そんなタバコが歯と体に与える10の影響について解説していきます。

 

1.ヤニがついて汚く見える

喫煙室などの壁が、黄色や茶色などに変色しているのを見たことはありませんか?タバコに含まれるタールは樹脂で粘度の高い成分。それが固まってしまっている状態を「ヤニがついた」状態といいます。煙でどこにでも運ばれてしまうので壁にも付着しますし、喉や肺、歯にも付着し着色してしまいます。

最初は白くてキレイな歯をしていたとしてもタールの影響で黄ばみ、キレイに見えなくなってしまうのです。歯の隙間などに茶色く付いてしまうこともありますので、見栄えを大きく損なうことは言わずもがなですね。

2.ヤニに汚れ(歯垢)がつきやすい

ヤニがついて見栄えが悪くなるだけではありません。ヤニは粘度の高い成分ですから、汚れ(歯垢)がつきやすくなります。食べ物のカスなどが歯垢として歯の隙間などにつきますが、ヤニが歯全体についていると歯垢もその上にべったりと付着しやすくなってしまうのです。

つまりヤニが接着剤代わりになってしまうということです。見栄えを損なうだけでなく、汚れが付着しやすくなると、それをエサとする菌が増殖しやすくなってしまうのです。

3.虫歯になりやすくなる

歯垢をエサとする菌が増殖すると、もちろん虫歯菌も増殖します。虫歯菌はたくさんある歯垢をエサにしてどんどん増殖して酸を出します。それが歯を弱らせ、虫歯になりやすい環境を作ってしまうのです。

見栄えが悪くなり、口内環境も悪くなった結果、虫歯になりやすい状態を招いてしまうわけですから、この時点で百害あって一利なしだとわかりますね。

4.ビタミンCが壊れ、組織が作りづらくなる

女性の喫煙者に呼びかけられることが多いのが、ビタミンCをタバコが壊してしまうこと。ビタミンCはお肌のためとよくいわれますが、実は体全体に影響する栄養素なのはご存じでしょうか。

なぜお肌に良いといわれるかというと、栄養素を体の隅々にまで届ける毛細血管の働きを正常に保つ働きがあること、そしてなによりもコラーゲンの生成、日焼けを防ぐ、メラニン色素の生成を抑えることなどを可能にする栄養素だからです。

コラーゲンは一見お肌だけのためのように見えますが、要は体の組織を作るもの。そのため、体全体の組織作りには必要なものなのです。コラーゲンが生成されないと血管ももろくなり出血しやすくなってしまいます。

歯を支えている歯茎も体の中の組織ですから、コラーゲンが生成できなくなると口内環境も劣化してしまいます。体に不可欠なビタミンCをタバコで壊さないように注意したいですね。

5.歯周病になりやすく、悪化しやすくなる

タバコを吸うことでニコチンや一酸化炭素の影響を受け、免疫低下・血行不良が起こります。そうすると、歯周病菌に対する免疫が落ち歯周病になりやすく、悪化しやすい状態を作ってしまいます。

歯周病になってしまうとさらに別の病気の引き金となる、あるいは進行を早めてしまうこともありますので注意しましょう。

6.口臭が悪化する

タバコだけでも口臭が気になる場合が多いですが、歯周病もプラスされると顔をそむけてしまうような臭いになってしまいます。

7.歯茎の色が悪くなる

ビタミンCが防いでくれるメラニン色素の沈着も、タバコで壊されてしまうことで歯茎の色がグレーに近くなる場合があります。

8.舌苔がつきやすくなり、味覚が鈍くなる

タバコを吸うと唾液が少なくなるため、舌苔(舌の上の白いもの)が多くなり、口内環境が悪くなるだけでなく、舌苔が邪魔をして味がわかりにくくなるという影響もあります。

9.化学物質が口の粘膜から体に入り病気を引き起こす
先ほどご紹介した約200種類もの有害物質が、粘膜から体に取り込まれてしまいます。とくに舌の裏は粘膜自体も薄いため、吸収率がよく有害物質が体に取り込まれてがんや他の病気の引き金になりかねません。

10.子供にも虫歯ができやすくなる

吸っている人だけでなく、その人の子供にも虫歯ができやすくなるというデメリットもあります。受動喫煙という言葉を聞いたことがあると思いますが、タバコは吸っている人以外にも悪影響を及ぼします。本人以外にも虫歯になる確率を上げてしまう可能性があるのは恐ろしいことですね。

タバコをやめて歯の健康を取り戻そう!

タバコを吸っている人の中には、リラックスできるという効果を魅力に感じる人も多いはず。しかし、それ以上に有害物質を体の中に取り込んでしまうこと、歯周病や虫歯になるのを促進してしまうこと、見栄えを悪くしてしまうことなど、影響の範囲が大きいのが事実です。

タバコをやめることで、大きな悪影響の元をカットできるのは歯と歯の健康のためにもとても重要。長い人生で食事を楽しみ、会話を楽しむためにも歯の健康は欠かせません。健康的な歯と口内環境を取り戻すために、やめる勇気をもってみてはいかがでしょうか。